大まかな作業の流れ
大まかな作業の流れは以下のとおりです。
①ミックスホストのHTML(ワードプレス)データのバックアップ
②ミックスホストのMySQLのデータベースのバックアップ
【wpX側での作業】
③wpX側にドメインを追加
④wpXに①のデータをアップロード
⑤wpXに②のデータをインポート
⑥wpX側での動作確認
ミックスホスト側での作業
まず移転元のデータを準備します。
①ワードプレスのデータをバックアップ
色々と方法はあるかと思いますが、FTPソフトを使った方法で説明させていただきます。
僕は、Macで使用しているアプリはTransmitになります。
必要なデータは「wp-content」一式があれば大丈夫です。
②MySQLのデータベースのバックアップ
ミックスホストのCPanelにログインを行います。
ページ中頃にある「phpMyAdmin」をクリック。
phpMyAdminが表示されると左にメニューがあるかと思います。
プラスをクリックすると詳細のテーブルが表示されますので「wp_◯◯◯◯」と書いてあるものを探します。
「wp_◯◯◯◯」と書いてあるものがワードプレスで使用されているデータです。
phpMyAdminのデータをエクスポート
【1】データベースを選択
【2】「Check all」にクリックして選択
【3】プルダウンから、「エクスポート」を選択します。すると画面遷移します。
【1】「詳細 – 可能なオプションをすべて表示」
【2】プルダウンから「SQL」を選択
出力の詳細設定について
基本的には、下記のとおりデフォルトで状態で大丈夫なのですが、2点だけ。
◉圧縮:プルダウンから「gzip形式」を選択。
◉「生成オプション」の追加コマンド「CREATE DATABASE / USE コマンドを追加する」にチェックを入れる。
wpX側での作業
③wpXサーバーにドメイン設定
wpXサーバーにログイン。
ドメインを追加するためには、認証が必要になります。
今回は一番簡単な「メール認証」で作業をすすめます。
【メール認証の場合】
認証キーを受けるためには、事前にメールアドレスが必要になります。
どんなメールでも言い訳ではありませんのでご注意ください。
◉webmaster@ドメイン名(例:webmaster@ikoumoto.com)
移行するドメインを使用します。
@前は「admin」か「webmaster」のどちらかのアドレスで受信します。
メールを受信できるのは、上記2つのみとなります。
上記メールアドレスがない場合は、メールアドレスの作成をお願いします。
メール認証
左サイドのメニューから、「ドメイン追加設定」をクリック。
ドメイン追加画面が表示されますので、タブの「ドメイン追加」を選択。
ページ中頃にメール認証の項目があるので、ドメイン名と認証メールアドレスのラジオボタンのどちらかを選択し、「認証メールの送信(確定)」をクリックしてください。
ドメイン名は、http:等は不要です。ドメインがhttps://ikoumoto.comであれば、「ikoumoto」のみ入力してください。
admin@またはwebmaster@のメールをチェック
上記のようなメールが送付されるはずです。
記載されている【認証ID】をコピーしておきます。
wpX側でメール認証
wpXの管理パネルにログインします。
左サイドのメニューから、「ドメイン追加設定」→画面中央のタブ「ドメイン追加」をクリック。
メール認証を選択して、先程、受信した認証IDを入力し「ドメインの追加(確認)」をクリック。
これで、認証完了です。
④wpXサーバーにFTPでダウンロードしたワードプレスファイルをアップロード
続いて、wpXに移行元のワードプレスファイルをアップロードします。
その前に、wpX側でFTP接続情報を確認しておきましょう。
「WordPress設定」をクリック。
初期設定は、OFFになってます。「設定」をクリック。
「設定変更」をクリック。
パスワードを任意に入力。忘れないようにメモしてとっておきましょう。
利用設定をONにして、「設定変更(確認)」をクリックして、設定変更を完了させます。
FTPアカウント設定に戻りますと、「FTPアカウント名」「FTPホスト名」が分かります。
※パスワードは、表示されませんのでご注意ください。
上記は、例ですがこれでFTP接続に必要な情報が揃いました。
FTPソフトの設定
FTPソフトで設定を行います。(上の画面はTransmit)
例)
====================================
サーバ:ikoumoto.wp-x.jp
ユーザ名:ikoumoto.com
パスワード:設定したパスワード
====================================
これでアップロードする準備が整いました。
ファイルをアップロード
wpX側のサーバーで、上記で選択しているファイルをアップロードします。
「mu-plugins」はアップロードしないようにしてください。
もし移行元の「mu-plugins」の中に何かしらのファイルが合った場合、そのファイルのみアップロードしてください。
⑤wpXサーバーに移行元のMySQLのデータをインポート
wpX管理パネルの左サイドメニューから、「WordPress設定」を選択。
「選択」をクリックして、インポーデータを選択後、「インポート実行」をクリック。
これで、wpX側に移行元のデータがインポートされます。
もう一息です。がんばりましょう!
動作確認
⑥新サーバーで動作確認。hostsの変更方法について
Finderでhostsに移動します。
フォルダの場所を入力欄に「/private/etc」と入力します。
hostsファイルが見つかりましたね。念の為、複製を作っておきましょう。
hostsファイルを好きなエディタで開き、以下のとおりに編集します。
【▼入力例】
「移行先のIPアドレス+半角スペース+ドメイン」と記述し保存。
移行先のIPアドレスは、wpX管理パネルから分かります。
サーバー情報→サーバー基本情報で、確認できます。
早速、移行したWEBサイトにアクセスしてみましょう。問題なく表示されていれば、OKです。
⑦ネームサーバーの変更
最後の作業になります。
ドメイン取得先のサイトで、ネームサーバー1〜3を変更します。
僕の場合はXサーバーでドメイン取得したので、Xサーバーのインフォパネルより変更を行います。
Xサーバーの方は、ご参照ください。
インフォパネルにログイン後、取得しているドメインの横にある「ドメインパネル」をクリックします。
「ネームサーバー情報」の設定変更をクリックします。
ネームサーバー1:ns1.wpx.ne.jp
ネームサーバー2:ns2.wpx.ne.jp
ネームサーバー3:ns3.wpx.ne.jp
と入力。
「ネームサーバーの変更(確認)」をクリックし画面の指示にしたがって変更すれば完了です。
※ネームサーバが反映されるには少し時間がかかります。
SSL化について
wpXではネームサーバーを変更しないとドメインのSSL化ができないので、ご注意ください!
ネームサーバーを変更したら、すぐにwpXの管理画面でSSL化することを忘れずに。
移転後の確認
念のため、切り替えが反映されているのか確認してみます。
SEOチェキで調べることが可能です。
ネームサーバーを変更しても、しばらくは元のサーバーにあるサイトも表示されるので、移転元のドメインを削除したり、サーバーを解約してはいけません。
hostsを変更すると、ネームサーバー変更後すぐにwpX側のサイトが表示されるようになりますが、完全に切り替わっているわけではないので、ご注意ください。
まとめ
普段、あまりする作業ではないので、僕もついつい忘れてしまいます。
サーバー移転の失敗は、絶対したくないので必ずデータのバックアップをきちんと取るようにしましょう。
wpX側サーバーは、非常に優秀なサーバーですのでぜひこの機会に体感してみてはいかがでしょうか。
今回はワードプレスのサイトをwpXサーバーに引っ越す手順を紹介させていただきます。
具体例としては、ミックスホストさんからの移行になります。
基本的には、他のサーバーからの引っ越しもだいたい同じ手順となりますので、ご参考になれば幸いです。